羆-HIGUMA-のヒグマジーンズLot.HWP-1(32) 羆弐


(10.08.27)


今回のテーマ:弐年と七ヶ月程経てイメチェン


糊落しから現在に至るまでの結構な期間、「メイン穿き」的地位に昇格することなく、スポット的に着用してきたHWP-1(サイズ32)、
ワンウォッシュのジーンズにほんのちょっと、「穿いてるかなぁ?」程度の色落ちが出たかどうかの状態で保管されていました。
今回、参周年記念にオニオンオーバーダイジーンズを今までと若干手法を変え、且つ贅沢に(?)仕上げると決めた時に、

「自分用のも欲しいなぁ、んでインチアップのがいいなぁ〜」

んで、そういえばと思いついたのが、「このHWP-1(32)をオーバーダイしてしまえ」でした。

(オーバーダイ前の過去画像)

まだほとんどアタリが出ていないから着用経過もわかりやすいし、なにより裾上げしなくていいからすぐ着用できる。

という、安易な考えで染めサンプルとなりましたが、
今までのオーバーダイとは若干手法を変えて染め上げ、イメチェンしたHWP-1が下の画像になります。


(オーバーダイ加工後、未着用の状態で撮影)

今回のONIONオーバーダイ、「どう手法が違ってなにが贅沢(?)なのか?」なのですが、

-玉ねぎの皮から抽出したオニオン抽出染料の色を極力生かす-

ということで、染色の工程を若干変え、
1本染め上げる為の染料を抽出する玉ねぎの皮の量を、規定の3倍以上にして抽出した「特濃天たま染料」で染め上げました。


「特濃天たま染料」と工程を変えたことにより、オーバーダイ色が濃くなるというよりも、
抽出したオニオン染料の色が映えた色目に仕上がっています。

〜カッコよくいえば、北海道の大地の雰囲気の色目なジーンズといったところでしょうか〜


・・・話戻してこのジーンズ、
着用により若干色落ちした上にオーバーダイを施したので、



若干アタリはじめた箇所にオニオンブラウンが顔を出しています。



裏返すとこんな具合、スレーキ、緯糸は北海道の大地のカラー・・・なんてね。



ヒップまわりのアタりはじめていた箇所にもオニオンブラウンが顔を出しています。





裏生地画像



裾にもオーバーダイしたオニオンブラウンが顔を出しています。
裾のステッチのウネウネがオーバーダイ加工を施した際にウネ感促進されました。



過去雪の中に放り込まれたり、色々な目にあっている革パッチ。
そして今度はオニオン漬けに。

染めの工程を変えた今回、革パッチにオーバーダイによる変色はあまり生じませんでした。


今回すっかりイメチェンしたこのHWP-1(32)、色目的にもこれから今までよりは着用の機会が増えることでしょう。
・・・たぶんね。


-羆壱- -羆参-


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