Pipe Smoker(半年ver)


パイプスモーカーになり、早、半年を迎えようとしています。それを記念して(?)つれづれなるままに、パイプスモーキングに興味を持たれた
方の参考になるかどーかはわかりませんが、KMCなりの感想なんぞを紹介させていただきます。

(あくまでKMCの私感であること、ご了承下さい)

なんとなく、「吸う」というより「嗜む」感覚に。

紙巻タバコの場合「吸う」までのプロセスが、箱から取り出し、着火。という手軽さですが、それに相反し、パイプで「嗜む」場合、

パウチ・缶からタバコ葉を出す〈フレイク(板状)やキューブ(サイコロ状)の葉の場合、好みによりほぐす〉⇒パイプに葉を詰める
(詰める時も1度に詰めきる訳ではなく、数回に分けて詰める)⇒タンバーで葉を押さえて表面をならす⇒第1着火
(表面の葉全体を炭化させる)⇒熱膨張で膨らんだ表面をまたタンバーでならす⇒表面全体に着火⇒吸引

という、ある意味めんどくさいプロセスを経て「嗜む」ことができます。
※また詰め方によって味の印象などが同じ葉であっても微妙に変わってきます。

※葉の形状も様々で先程書いたフレイク、キューブの他に、ロープなどがあると共に、葉のカットも様々です。
 それにより着火にもいろいろコツがあります。

パイプスモーカーが葉をパイプに詰めようとした時、同時に紙巻タバコを箱から出して着火した人がいたとするならば、もしかしたら
パイプスモーカーが「嗜み」はじめた時には、既に紙巻タバコを吸っていた人のタバコは吸殻になっているかもしれません。

なので、基本的に壱からの状態で「ちょっと一服」は無理なのがパイプタバコです。
※ショートスモーク用のパイプもありますが「パイプ」なので「嗜む」までのプロセスは同じです。

上で説明したのはあくまでパイプスモーキングの「あらすじ」です。個人的な嗜み方まで説明するともっともっと長くなります。

吸ってからもパイプの場合は作業が残っています。紙巻タバコの場合は吸殻を処分するだけで済みますが、パイプスモーキング
の場合、喫煙具であるパイプの手入れです。パイプの煙道部分を掃除して余分な水分やヤニなどを取り除き、ボウル内のカーボンを
状態によっては取り除かなければなりません。パイプを長持ちさせるさせる為でもありますが、この手入れをすることにより、
次にこのパイプを使用した場合タバコのうまさが違ってきます。

めんどくさいこの壱連のプロセスですが、それでもパイプで「嗜み」たくなるのがパイプの持つ魅力なのでは、と思ってます。
手入れをすることで、道具(パイプなど)に更に愛着や思い入れが増しますし、パイプもジーンズ同様、経年変化を楽しむことも出来ます。
また、パイプは、種類や材質、デザインに無限のヴァリエーションが存在するので、充分過ぎる程、コレクト心を着火させてくれます。

味(種類)に関してなのですが、紙巻もいろいろな種類がありますが、すぐに思いつく味は、普通(?)かメンソールかの2択になりますが、
パイプタバコの場合、タバコの産地別、種類別、ミックス、着香(フルーツ系、アルコール系)etc...かなりの多岐にわたります。
また、それらの葉を自分なりにブレンドして嗜むことも容易に出来ます。
紙巻(シャグ)タバコでも可能ではありますが、紙巻器で巻き直さなければならない点で言えば、パイプの方が容易に嗜むことが出来ます。

パイプを初めてからの1週間程度は口内やけどをしたり、うまく吸えなかったり、試行錯誤が続くと思いますが、慣れてくるとスモーキングの
世界は今まで以上に広がっていくことと思いますし、慣れるにつれてその世界に魅了されていくと思います。

スタイルに違和感を感じるか否かが分かれ道

紙巻タバコを銜える姿は見慣れていると思いますが、パイプを銜えて煙を燻らす姿は日常ほとんど見たことがないと思います。
また、燻らす煙の香は紙巻タバコ以上に香るので、それ故に自宅以外でパイプを銜え、火を点けると人の視線を感じてしまいます。
自分はもともと神経が図太いせいか、たいして気にしていなかったのですが、
イメージとして「偉そう」とか「きどってる」という風に見られていることもあるかもしれません。
が、普通に半年程もパイプを銜えていれば、それが当たり前になってしまい、パイプを銜えるたびに驚いたり、見たりする人の方を
逆に「なんで普通のことに驚くのかな〜!?」と感じてしまいます。慣れとは恐ろしいものですね、とても。

今現在はパイプスモーカーがメジャーな存在ではない証拠なのでしょうね。シガースモーカーも多くはないと思いますが。

・・・長々と文を連ねてきましたが、半年パイプスモーキングを続けてきてどっぷり嵌ってしまったようです。
  だんだんキリがなくなってきつつあるので、とりあえず今回はこれで〆ます。


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