ジーンズの洗い方HIGUMA流


ジーンズの洗い方には、洗わない派を含め、諸説あります。ジーンズ関係の書籍やHP等でもふれられていることが多い、興味深いテーマですが、
大体似た内容なのですが、微妙に違いがありますね。
(ジーンズにこだわっている人の数だけ洗い方は存在するかもしれないですね。)

さらには、リジッド(未洗い)のジーンズの糊落とし方法については洗い方以上のバリエーションが紹介されています。
ジーンズにはまりだした頃、いろいろな情報を得て、「どうやって洗ったらいいのかな?」と、いろいろな洗い方などを参考にしていった結果、
自分なりの洗い方・糊落しのパターンがある程度まとまったのでここに紹介いたします。
洗濯する場所の気候や湿度なども、乾燥の時に多少影響するのかなとも思いますので、洗濯時の参考程度にどうぞ!


(洗濯・糊落としでの共通事項)

まとめて処理しない、常に一本づつ。
 
 糊落しも洗濯も自宅の全自動洗濯機で行います。大型の洗濯機ではないので絡まったりしないように1本づつ処理します。
 湯(水)量は28リットル。28リットルの根拠は、自宅の洗濯機の「中」水量が28リットルで、ジーンズ1本が洗濯機の中で
 十分に水に浸かって泳ぐことの出来る量です。

・洗濯機に投入するときは裏返す、ボタン・ジッパーはきちんと閉める。

 まぁ、ジーンズ洗うときの鉄則ですね。リヴェットなどで洗濯槽を傷つけない為の配慮もあります。
 1回だけ、隠しリヴェットの裏地の金具が取れてしまったことがありますが、これは例外でしょう。日常のお手入れの場合、
 主な汚れは汗や皮脂汚れだと思うので、直接肌に触れている裏地部分をメインで洗う為にも裏返しは必須かなと思います。

(ヴィンテージなどモノによっては縫製糸が劣化している場合は表のままネットに入れて洗う方法もあるようです。)

●洗濯編

(1)日常のお手入れ洗濯


履き込みジーンズの洗濯頻度は平均、夏であれば1〜2週間に1回、冬は半月〜1ヶ月に1回くらいの頻度で実施していると思います。
(糊落し後にヒゲを定着させる場合には長いスパンをとることはありますが。)
長期間洗わないと、メリハリのある色落ちになるようですが、段々アタリの部分や縦落ちした白い部分が汗や皮脂汚れで黄色っぽくなっていく
のがあまり好きではないことと、着用によって伸びている部分をシメる、生地を傷ませない、生地にハリをよみがえらせることで、
ジーンズを良いコンディションに保つようにしています。

・・・が、履き込んでいないジーンズに関しては、「いつ洗ったっけ?」というジーンズがウォークインクローゼットにごろごろしています。
それはさておき、洗濯方法ですが、

40℃のお湯を入れる⇒全自動洗濯機、洗い・脱水とセット⇒洗濯機動く⇒取り出して干す。

これだけです。干す=ジーンズの乾燥についてですが、基本的には裏返したままの屋外で干す(天日干し)が1番だと考えています。
パリっとした感じがいかにも洗ったぞ!と思わずにはいられません。
自分は北海道在住なので、冬になると室内ではストーブをつけるので、冬はストーブのついてる部屋で干すことにしています。

(2)かなり汚れてしまった場合の洗濯

履き込みにかかわらず、汗だくになってしまった。どろどろになってしまった。雨でずぶ濡れ、雪まみれになってしまった。ジンギスカンのタレが
付いてしまった。オイル交換時にオイルが付着してしまった・・・etc。
とにかく、通常の状態よりも汚れが目立つ場合はなるべく気づいたときにすぐに洗うようにしています。そのままにはしておきません。
この場合の洗濯方法は、

40℃のお湯を入れる+極少量の洗剤を入れる⇒全自動洗濯機、洗い・すすぎ・脱水とセット⇒洗濯機動く⇒取り出して干す。

となります。洗剤は絶対に漂白剤、蛍光増白剤入り以外のモノを使います。余計な色落ちを促進させる原因になるのではと考えるからです。
それ以外であれば自分はほんと少量しか入れないので、今のところ決まった洗剤を使っているわけではありません。

ジーンズを干すプロセスは(1)と同様です。

●糊落し編

結果は大体わかっているはずなのに、なぜかいつも乾燥までドキドキしてしまう、ジーンズの糊落し。最初が肝心なので少しは気を使います。
糊落しのプロセスは、

40℃のお湯を入れる⇒ジーンズを手でなじませる⇒1時間以上放置⇒全自動洗濯機、洗い・脱水とセット⇒洗濯機動く⇒取り出し、乾燥。

ジーンズを手でなじませる:まだバリバリジーンズのジーンズを、お湯を張った洗濯機の中に手を突っ込んで、もみもみします。
                 空気をしっかり抜いて、放置してあるときに浮いてこないようにするためでもあります。

※高温のお湯で処理をすると、革パッチの油分がなくなり硬化しすぎてしまう・生地が激しく縮んでしまうことがありますのでご注意を。

※この方法だと、洗剤を使用していないので、長時間お湯の中に放置しておかないと糊は完全に落とすことはできません。
 若干糊が残っている感があるほうが自分の体型に合ったアタリやヒゲの形状をジーンズが覚えてくれるような気がします

乾燥に関しては基本的に天日干しです。
が、オーバーサイズ気味のジーンズを購入した場合だけ、コインランドリーに持って行き、〜3、40分程度乾燥機に投入します。
強制乾燥により、革パッチが乾燥しすぎて割れてしまう・生地へのダメージ・生地が激しく縮んでしまうことも考えられるので、
乾燥機を使うのは個人判断だと思います。(「乾燥機使用⇒完全に縮ませる⇒裾上げ」という考えもありますね)

●干し方

壱)さかさま干し 弐)吊り下げ干し 壱)さかさま干し

ジーンズの重力によって股下の「縮み」が若干軽減することが出来る干し方
だと思います。
画像ではパンツハンガーを使用しているので、1箇所ではさんでいますが、
洗濯バサミなどで2〜3箇所づつはさんだほうがよいです。

弐)吊り下げ干し


若干股下の丈が長い時など、この方法で干すと、若干股下が縮むことも
あります。(完全に縮ませた場合は別ですが。)
吊り下げて干した方が裾の「ウネり」が出やすくなる。という説(?)も
あります。

自分は、この2つの方法を併用しています。

・・・参考になるかどうか不明ですが、自分にあったジーンズの洗い方・糊の落し方等のヒントになればと思います。


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